2018-02-24

偏向報道でBMWを叩く日本のマズゴミ ~むしろその非中立的な報道姿勢こそが不正では~

またしても出てきた、ディーゼル・スキャンダル。
今度はBMWがそうらしいのですが。


どうやらBMWの社内調査で、ソフトウェアのプログラムがデフィートデバイスのような働きをするようになってしまっていたことが発覚したようで、自ら当局にリコールを申し出たとのこと。

でもこれが、日本だとこう報じられます。


なぜ、海外のメディアが使っている"wrong"という単語が、『不正』と訳されるのでしょうか。
確かに"wrong"の意味にはそれも若干含まれることがあるようですが、海外のメディアが報じている内容の文脈からして、悪意がある前提で使われることが多い『不正』という言葉を使うのはまったくもってナンセンスです。

そのような意味での『不正』に適合する英単語は"illegality" とか "injustice"(不正のほか、違法・不法の意)なんですが、もしBMWが不正を働いていたりその可能性が高ければ、これらの英単語がもっと海外のメディアで使われていると思うんですよね。
でも、実際はどこもそんな報じ方はしていません。



ざっと見てみましたが、大手ロイター含めて事実関係を報じているだけ。
どのメディアも、それが意図的な不正(悪意あるデフィートデバイス)か否か、そこには触れていません。
そりゃそうですよね、まだ分かりませんもん。


一方で、海外のメディアがBMWにその意図があったと断定できていない状況で、悪意をもってそれを行ったかのごとく『不正』をタイトルに使っている、JIJI。
もはや、まともなマスコミではなくゴシップレベルとしか言えませんね。

マスメディアの中立性の原則からすると、ろくに裏も取れていない(であろう)この状況で『不正』という言葉を断定的に使うのって問題ありませんか?
その報道姿勢こそが、『不正』のような気がするのですが。


ともかく、2012~2017年の5シリーズ・7シリーズ・X5・X6の約12,000台が対象となる、このリコール。
よくよく考えると、最新モデルもこれに含まれているわけですが、ここ2~3年あれだけ騒がれたきた中で意図的にデフィートデバイスを搭載なんてしないと思います。
ましてBMWはVWディーゼルゲートの時にいち早く不正を働いていないと声明を出し、その後、実際にそれがなかったことが証明されてきていたわけですし。

今回の件、詳細は分かりませんが、例えばコールドスタート時のエンジン保護をするためのプログラムが結果として試験を検知してNOxを抑えるような動き、つまり意図していなかったものの結果としてデフィートデバイスのような内容に偶然なってしまった・・・とか、そんな感じなのでしょう。
でばければ、なぜこのタイミングなのか、なぜ最新モデルまでが含まれているのか、その辺のつじつまが合わないですよ。

そんなわけで今回のBMWの弁である「社内の調査で気付き、関係当局に直ちに通知した。」は、信じることができると思うんですけどね。
少なくとも、日本のマズゴミの偏向報道よりかは。


んでは!





2 件のコメント :

  1. マスコミはほんと叩くのが好きですよね
    産経だけは不正を認めたとか書いてますね
    これ事実じゃなかったらどうするつもりなんでしょうかね…

    http://www.sankei.com/smp/economy/news/180224/ecn1802240038-s1.html

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    1. コメントありがとうございます!
      その「不正」という言葉を、どういう意図で使っているかですよね。正しい日本語で言えば過失も含めた過ちも「不正」と言うようなのでそこに逃げ道を作っているのかもしれませんが、、ここ最近の「不正」という言葉の使われ方はもっぱら悪意が前提なんですけどね。
      リンク先も拝見しました。シュピーゲルとやらは週刊誌でしかないのに、その引用まんま的な記事を大々的に出す日本のメディアってどうなんでしょうね?センテンススプリングのすっぱ抜きネタを、裏も取らずに新聞に載せているようなもんですよ、これ。
      気になるのは、シュピーゲルのそれが出た後でありながら、海外メディアの方はそれに乗っかる書き方をしていないこと。その週刊誌の信憑性がどれほどなんだろう?って思わずにいられませんでした。
      ともかく、事実関係が出そろうのを待とうと思います。心中穏やかではございませんが(苦笑

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