2017-11-05

【愚痴】EVチャージネットワークのアライアンスにもデカップリング達成国からも漏れている日本、世界から大いに取り残されそうな危機感はあるのか?

晴れているのに、何だかすっきりしない気分な休日の午後。
いわゆるアンニュイな気分ってやつですが、それはこれらのニュースを見てしまったから。



今日は、これらを見て感じたことを率直に書いてみたいと思います。
ちょっと表現がまずいところもあるかもってくらい本音で書きますので、予めご了承の上ご覧ください。



まず、最初の記事の方から。


ざっくりした概要は、BMW・メルセデス・フォード・VWが手を組み、「IONITY」というアライアンスを立ち上げ、急速充電ステーションを整備していきましょうという話し。
75マイル(約120km)ごとにこれを設置する構想で、2020年までにヨーロッパ全土で400箇所の設置を目標にしているようです。
急速充電は40分で80%程度、支払いはキャッシュレスなデジタル方式だそうな。

これの怖いところは、これだけの主要メーカーが同一規格の充電ステーションを整備するということは、IONITYが採用する充電規格(主に充電ポートの形状)がデファクトスタンダード(事実上の基準)となる可能性が高いということ。
自動車発祥の地であり、電気自動車への取り組みも世界を牽引すべく国をまたいで取り組んでいる(とは言っても経済的には共同体な)欧州の主要メーカー(とは言ってもすべてドイツですが)がここにすべて入り、さらにアメリカ・ビッグ3の一つまで入っているとは、デファクトスタンダードを握る可能性がかなり高いです。

加えてこれらは、中国でも人気のメーカーばかり。
言わずもがな、中国も自動車の電動化に向けて急速に舵を切ってきており、そこも巻き込むとなると世界統一の実権を握る充電規格となることがほぼ確実と言っても過言ではないように思います。


で、これ見て思ったこと。
日本車メーカーがまるで蚊帳の外。

おそらく日本車メーカーは、これで定められたデファクトスタンダードの後塵を拝するか、新たなガラパゴス化を突き進むかの二者択一となるでしょう。
前者はともすればライセンス料か何かを賦課される可能性が高いでしょうし、後者は輸出・輸入のいずれにも不利。
どちらにせよ、日本車メーカーのみならず、国としても不利益は少なくないですね。

ちなみにこれ、自動運転の実現に必要な5G通信規格やら高精細3Dマッピングやらのアライアンスでも起きたことと全く一緒です。
5G通信規格やら高精細3Dマッピングやらのアライアンスでも、日本車メーカーはまるで蚊帳の外でした(中国のIT企業は立ち上げメンバーに入っているというのに)。
つまり、これからの時代に必要なCASE(つながる・自動運転・サービス・電動化)の「C」「A」「E」の3つで既に蚊帳の外、さらに言えば中国にも出し抜かれているわけです。

これを悠長に見てられる事態と思えないのは、私だけでしょうか?



続いての、こちら。


こちらもざっくり概要は、経済成長しながらCO2排出量を低減させることを「デカップリング」というのですが、その未達成国に我が国日本が入っていたというまったくもって情けない話です。
語弊を恐れずに言えば中国はこれをできているのに日本ではできていない、つまりデカップリングに関しては中国よりも劣っているんです。
もっとも、元々のCO2排出量がどうとか絶対値で見てどうとかってのはありますけど、パリ協定(COP21)を批准しているわけなんだから、やらなければならないのは事実。

これを見て思ったのは、先述の通り2000年時点で既にGDP当たりのCO2排出量が少なかったからとか、そういった言い訳がましい心理が日本に働いているのも、取り組みが進まない一つの要因じゃないでしょうか?
でも、そういう言い訳を盾にするのって、落ち目を迎えている証だったりするんですよね。
若しくは、環境対策に回せるほどの経営資源を投入する余裕が、もはや官民ともになくなりつつあるのか。
いずれにせよ、由々しき事態と捉えるべきでしょう。

それにしても、ここ最近の不祥事続きで地盤沈下し始めている株式会社日本。
このタイミングでこの報告が出されたことで、世界から見て「環境技術を進化させずにデータの改ざんに力を入れている」との印象を持たれなければいいのですが。



・・・と。
暗い話ばかりとなりましたが。

問題を真正面から捉え、そこから逃げずに向かっていくためには、ネガティブな面をネガティブに捉えないと本質は見えないと考えています。
そこは楽観視すべきでないし、自己否定を恐れてはいけないと思います。

私自身のこともさることながら、やはり子ども達やその先の世代のことを考えると、真剣に考えないとまずい時期に差し掛かっているように思います。
少なくとも私はこのブログという手段で、これからの日本を少しでもよくすることにつながる問題提起をできたらなと思っています。
・・・もっとも、「よくする」というよりも「せめて悪くならないよう、なってもその程度を少なくしたい」といった方が、本音なのですが。。

だらだら長文になりましたので、この辺でm(_ _)m


んでは!





0 件のコメント :

コメントを投稿